こんにちはみなさん、新型ロードスターを3台買ってしまった男「ピストン西沢」です。
今年もそのロードスターを使ったお祭り「メディア対抗4時間レース」が筑波サーキットで開催されました。西沢以下、いつもの高橋滋、富澤勝のメンバーで挑んだんですが、果たしてその結果は?
まず最初にこのメディア対抗レースを説明すると…
今年で開催27回目のお祭りレースで、参加者は雑誌などの媒体関係者がメイン+有名人などで構成され、1チームにつき4名から5名の中には片山右京の名前まである(笑)。レース時間は4時間で、使えるガソリンは70リットルに規制されるため、効率よくタイムと燃費をコントロールすることが勝つ秘訣。
決勝レースは16時からスタートで、最後はライトオンして20時にゴール。レースに使用されるロードスターは、基本ノーマルでロールバーの追加、さらにタイヤ、ブレーキパッドをレースクオリティのものに変更しています。
エンジン、ミッション、デフの保護に超重要なオイルは、ノーマルからガルフ・オイルに変えてあるのは勿論です。これでまだまだ暑い9月初旬にも関わらず、安心してレースが出来るわけ。
そもそも筑波というコースは、加減速が多いわりにトップスピードが伸びない、いわばクルマが冷えない厳しいコースなのだが、そこをペースを落とすとはいえ、4時間も走るってことで、クルマへの負担は相当なものなんだと思う。それが出来るのは、今あげた変更点+そもそものロードスターの耐久性やバランスの良さであることは間違いないところ。
さらにいつも思うのが、マツダの車輛の性能が揃っているってこと。1年に1度しか使わないこのクルマ達はマツダで保管され、イベント前に整備されて筑波にやってくる。だから走行距離も同じ程度なのだが、予選でどのクルマも似たようなタイムを出してくるというのは、製品の誤差がない証明。壊れたケースなど見たこともないし、乗って遊ぶクルマとしてとにかく最高なわけです。
この日はサポートイベントとして、参加型レース「ロードスター・パーティレースIII」をはじめ、マツダ車限定の公認タイムアタック大会「マツダファン・サーキットトライアル」や、誰でも気軽にサーキット走行を体験できる「オールマツダ・ファミリー走行会」などもあり、1日マツダファンが楽しめるお祭りになっているので、次回はぜひお越しください。
レースの方は予選を西沢が担当しアタック。
しかし、最近全然サーキットを走っていないし、筑波は1年ぶり。一番いいタイムがでるのは、程よくブレーキをおくらせて、タイヤを効率よく使い、なるべく早く曲がって、なるべく早くアクセルを踏む!そんなの当たり前なんですが、感覚の話なので久しぶりだとうまくいかないんですよ(笑)。
そこで少し遅いのは諦めて、なるべくブレーキで突っ込む走りをしてみた。ブレーキで余らせて、加速を優先するより、一発勝負ではタイムが出やすいからですが、これだとポールからコンマ3秒くらいは落ちるでしょうか?
案の定予選は1分11秒7で4位。ポールは優勝請負人の山野哲也選手が11秒3。山野選手はこれで飯を喰ってる人で、西沢の100倍走ってる人だから、この差は当たり前なのか、思ったより小さいのか、いずれにしろ負けるのはしょうがないが、悔しいですよね(笑)。
決勝は予定通り16時に始まり、最初のドライブは西沢が担当。毎年上位チームにはハンデがのっかるこのお祭りレースで、2年連覇のJ-WAVEチームに課せられたのはなんと4分。1時間で1分づつ返していかねばなりません。
作戦ではレース序盤で無駄なバトルをしてガソリンを使うよりは、1周目でピットインして、ハンデキャップを消化してしまう方が良いという判断で、いきなりのピットイン。4分のハンデを消化してコースに戻るときには何と5周遅れになっていました。
それでもハイペースで追い上げ、1周戻すころに大事件勃発。最終コーナーで1台がコースアウトし、そのクルマを救出するのにペースカーが入ったのです。ペースカーはレース中盤以降まで出ないことに賭けていたこの作戦は大失敗。他のチームがペースカー中にハンデを消化する中、J-WAVE号はペースカーの列について、ただぐるぐる回ります。
その後「高橋滋」に交代し、追い上げた後、今回初起用のドライバー「海老沢紳一」が登場。彼はシビックのレースのチャンピオンで、現役でツインリンクもてぎのレースを戦っている言わば仲間ドライバーなんですが、エンジョイ耐久ではライバルとなる微妙な間柄(笑)。電話で走り方をレクチャーしながら、教えすぎないようにタイムも落ちないようにするのが難しかった。通称エビちゃんは電話で難しい!を連発しながらも奮戦。
その後「富澤勝」に交代すると、一気に追い上げが始まり、4分ハンデから始まったレースは1周遅れの3位まで上がってきました。ラストはもう一度「高橋滋」が追い上げ。ガソリン量を気にしながら、前を抜きまくり、最後の20分で2位のTipoを抜き、トップと同一周回まで追い上げたものの、あと何百メートルかが足りず、2位でゴール。
優勝したホットヴァージョンはガス欠していたので、もう1周あれば勝てたレースでした。結果は2位でしたが、今年も楽しくレースというクルマ遊びが出来て、マツダとガルフオイル、他の協賛各社に感謝の気持ちを表したいと思います。
最後にクルマに負担を掛けずに遊ぶなら、オイルは必ず高スペックの化学合成オイルにすること!これが大事であることを再確認。特にロードスターは重量バランスで走るクルマなので、オイルの量は少な目。いいオイルを入れて、高温でも滑らかに走らせてあげましょう。
レースの開始を待つヘルメットたち、みんななかなか凝ったカラーリング
2年連続チャンプは4分のハンディをスタート直後に消化っと思ったのだが…
ハンデ消化で5周遅れ、それでもタイヤを気遣いながらガンガン抜いたぜぇ~!
いよいよレースも終盤、ドライバーとの連絡は…無線ではなくケータイでしてた!
残念ながら3年連続優勝は逃したけど、上出来の2位表彰台ゲット!