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エンジンオイルにはガソリンエンジン専用のものと、ディーゼルエンジン専用のものとがあります。
これは、オイルの設計段階で根本的に異なるスタートをする、という意味があります。
しかし、燃料と点火方式の違いだけで、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンは、たいへん似た要素がたくさんあります。
現在市販されているオイルの中にはガソリンとディーゼル、どちらのエンジンにも使用できるオイルがあり、 「ユニバーサルオイル」と呼ばれています。
ユニバーサルオイルかどうかを判断するには、ガソリン用の品質を意味する「SL」などと、ディーゼル用の品質を表す「CF」などの文字がハイフンなどでつながれているかどうかで分かります。
下にその記載例を表します。
「SL/CF」 または 「CF/SM」 などと容器に記載されている
ガソリン用の品質を表す「SL」などが先に書かれている場合は、その品質設計がガソリン用を主体に開発されたもので、「ディーゼルエンジンにも使用できます」という意味です。
反対に「CF/SM」なとど記載されたものは、ディーゼルエンジンを基本設計として誕生したオイルと判断することができます。この場合も「ガソリン車にも使えます」と考えてください。
使用に際しては、ガソリン・ディーゼルどちらのエンジンにも使えますので、ガソリン車を所有しながらディーゼル車も持っているユーザーには、別々のオイルを買う必要がなく、たいへん便利なオイルです。
このユニバーサルオイルの発祥地はアメリカ。たとえ郊外や砂漠のど真ん中でもオイルが容易に手に入るように考えました。ガソリン専用やディーゼルだけのオイルでは入手性に問題があったのです。 どちらの燃料でも使えるオイルはまことに都合の良いことになりますので、アメリカの合理性を強く感じます。