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はい、大丈夫です。
空冷の VW ワーゲンには旧式の空冷エンジンが使用されています。古い設計のエンジンは加工精度が未熟なため、ピストンとシリンダーのクリアランスが広く、圧縮時の圧縮漏れや、爆発時の吹き抜けが起こりやすくなります。
この現象を抑えるのに最もお手軽な方法はエンジンの粘度を高粘度油に変更すると好結果が期待できます。
理由は、高粘度油の強固な油膜でピストンリングとシリンダーの隙間をシールすることができるからです。低粘度油 (例 0W-20) はこの油膜が弱いですので、吹き抜けが起こりやすくなります。
また、BLAZE シリーズは古いゴムパッキンを保護する目的で純鉱物油処方を採用しておりますので、オイル漏れ対策にも充分に配慮してあります。
旧車 (1960~70年代) には化学合成油に耐えられるゴムシールを使用しておりません。化学合成のエンジンオイルを使用するとゴムパッキンを硬化・収縮させてしまいますので、オイル漏れを起こす可能性がたいへん高くなります。
なお、空冷エンジンの欠点としてエンジンの温度が一定しないことが上げられます。
エンジンにとって好ましくないのは、熱ダレですので、夏場はできるだけ高粘度油をご使用ください。