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ニャルフ
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「水冷式」のオイルクーラーについて教えてください。

ニャルフ

一般的なオイルクーラーは「空冷式」といっても過言ではありません。しかし、一部では「水冷式」のオイルクーラーも使用されています。別名、ヒート エクスチェンジャー(熱交換機)と呼ばれる場合があります。どちらもオイルを冷却する目的で使用されます。冷却を空気で行なうのが「空冷式」、ラジエター の水で冷却するのが「水冷式」です。

いずれにしても、エンジンオイルの冷却に用いられるのが一般的で、水冷式はAT車のATFの冷却に使用されています。内部の構 造は二重になっており、内側に冷却フィンの付いたオイルのパイプ、その外側に水路を設けラジエターの水を通るようにします。通常のエンジンでは水温より油 温のほうが約10゚Cほど高いため、オイルの熱を水で奪い、最終的にはラジエターを通過する空気に熱を逃がします。

わざわざこのような複雑な構造をとるのは油温が安定するからです。これが水冷式の最大のメリットです。そのほかにも下記のメリットがあります。

  • オイルの冷えすぎがない ・・・・・ 空冷の場合、外気温が極端に低い時はオイルが冷えすぎてしまう。
  • 始動直後の水温が低い場合にオイルからの熱でラジエターの水温上昇を早くできる。
  • 空冷式のように走行風の良くあたる場所を選ばず、オイルクーラーを装着する場所に制約が少ない。

つまり、油温が安定することにより油圧の変動も少なくすることができます。

反対にデメリットは

  • クーラーの構造が複雑になり、重くなったりコストがかかる。
  • 空冷式と比較するとオイルの冷却能力は低い場合がある。

オイルクーラーでは圧倒的に「空冷式」が使用されていますので「水冷式」は特殊な物であるといえます。一部のレーシングカーに使用されている程度です。

ワンポイント・アドバイス
水冷式オイルクーラーは一般的でないため、入手性も良くありません。空冷式は重量も軽く、有名ブランド品も多く出まわっていますので、ご自分の車にオイルクーラーを装着する場合は「空冷式」をお薦めします。

 

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