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車にはショックアブソーバーが必ず装着されています。一般車両ではタイヤの数だけ4本あります。ショックアブソーバーのことを別名で「ダンパー」とも呼びます。
ショックアブソーバーは文字どおり「ショックを吸収する」ために装着されています。内部にはオイルが充満しており、その中をピ ストンが上下しながら、ピストンに開いた小さな「穴」(オリフィスという)をオイルがゆっくり通ることにより、運動エネルギーを熱エネルギーに変換して ショックを吸収しています。
ショックアブソーバーがないと車が大きな段差を乗り越えた時など、上下動がいつまでも続きポンポンと跳ねるような運動が続きます。これでは、乗員はいつまでも不快な揺れを感じますので、一発で上下動を消す役目を担っています。
ショックアブソーバーオイルには次のような性能が要求されます。
オイル自体は比較的サラサラした柔らかいオイルです。使用前のオイルは無色透明ないしは淡黄色の色をしています。使用期間が長いとオイルがしだいに黒ずんできます。
バイクのフロントフォークオイルは自分でも交換できますが、4輪車のショックアブソーバーオイルの交換は無理ですので、ショックアブソーバーそのものを交換する部品交換が必要です。
走行距離の多い車や古い車はショックアブソーバー内部のオイルが劣化して、ショックの収束が悪くなっている場合もあります。このような場合は整備工場で部品交換を依頼してください。
ショックアブソーバーはたいへん地味な存在です。エンジン性能などと違って軽視されがちですが、コーナリング性能を大きく左右する大切な部品ですので、一度チェックするのはいかがでしょうか?
もし、ショックアブソーバー本体から「オイルのにじみ」など発見したらすぐ交換することをお奨めします。