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ターボタイマーはターボチャージャーを保護するために開発された後付けパーツです。
目的はターボチャージャーのタービン軸受け部分を冷却するために、エンジンスイッチを切っても数分間はアイドリングを行い、自動的にタイマーがエンジンを停止させるものです。
さて、ご質問の件では ・・・・・・・
一般の市街地走行などでの使用ではまったく必要がないと判断して良いでしょう。
あえて必要なのは、高速道路を長時間高速で走行していて、いきなりサービスエリアに入った時などです。
なぜなら、高速走行時はエンジン回転数も高く、ターボの加給圧も上がっていますのでタービン自体がかなり高温になっているからです。このような状態の時に エンジンを切るとターボの回転も止まりますので、軸受け部分のオイルが熱により分解してしまい、ターボ焼き付きの原因となります。
連続高速運転等をした時のタービン軸受けの温度は 150゚C ~ 200゚C に達しています。このままエンジンを停止すると 250゚C ~ 300゚C 以上まで軸受けの温度が上昇してしまいます。
しかし、スロー走行をして充分エンジンを冷やすか、エンジンをすぐ止めずに数分間アイドリングしてから止めれば問題はありません。
ターボ車の「取扱説明書」にはこのことが必ず記載されているのは上記の理由によるところです。
したがって、どんな状況でもターボタイマーを使用するのはガソリンの無駄遣いでもあり、状況に応じて使い分けるのが賢いドライバーといえるでしょう。
サーキットなどのスポーツ走行をする機会が多かったり、高速道路の走行が比較的多い方にはお奨めのアイテムではないでしょうか。
取付はある程度の知識があればご自分でも比較的簡単にできます。