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NAエンジンとは「Naturally Aspirated Engine」の略で、別名「Nomal Aspiration」とも呼ばれ「自然吸気エンジン」のことを意味しています。自然吸気とは過給器(ターボなど)を利用しない吸入システムを採用したエ ンジンのことです。
NAエンジンはレスポンスの遅れもなく、最近のスポーツ指向エンジンに多くみられます。 まず NA エンジンは高回転領域で最大出力を発揮したり、高回転域でのトルク特性に優れたエンジンに設計されています。 したがって、ボア・ストロークの関係ではショートストロークエンジンが多く、高回転を多用する場合がたいへん多くなります。
高回転域までエンジンはストレスなく軽く吹けあがることが重要になりますので、オイル側にも様々な条件が要求されます。
つまり軽い吹けあがりを助け、オイルの粘度による抵抗もパワーロスにつながりますので、比較的粘度の低い「柔らかいオイル」が要求されます。
具体的には「5W-30」や「5W-40」のオイルが最適です。
これらのオイルは低温側粘度(冬場の粘度)が「5W」になっていますので、低粘度油と呼ばれるものです。
最近のオイルメーカーは「ターボ用」と区別して NAバージョンを発売しており、主流の粘度は「5W-40」になっています。
オイルは高回転時にも油膜を維持する高い「油膜強度」が要求されますので、レースなどで実績のある信頼できるメーカーの製品を選んでください。
最近では、低温側粘度をさらに引き下げた「0W-30」などの NA オイルが登場しています。