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まったく問題ありません、安心して 0W-20 のオイルと交換してください。
5W-20 や 0W-20 のオイルはエコカー向けに開発された超低粘度油です。 燃費の向上を目的に、オイルの粘度抵抗を低減させたサラサラのエンジンオイルです。
5W-20 と 0W-20 の大きな違いは 5W と 0W の性能差にあります。W とは Winter の意味です。
W の付いた数字の 5W と 0W は低温性能の違いを意味しています。
5W ・・・・・ マイナス 30℃ まで使用できる
0W ・・・・・ マイナス 35℃ まで使用できる
0W-20 の方が、極低温に強いことがお分かりになりと思います。 この性能差は真冬の朝にエンジンスタートする時の容易さに現れます。 しかし、真冬のシベリヤなどで使用しない限り、あまり心配する必要はないでしょう。
さて、右側の数字はどちらも「20」ですので、走行中の適正油温になった状態では、まったく同じ硬さのオイルと なります。参考までに、W の付かない右側の数字を Summer Grade と呼びます。
最近のカーショップには必ずエコカー向けの 5W-20 や 0W-20 が店頭に置いてあり、各オイルメーカーの 主力商品にもなりつつあります。 燃費向上を視野に入れ、やがては普通の粘度になるかも知れません。
極低温に強いオイル (-30℃ でもサラサラ) を作るには低温特性に優れたベースオイルが必要で、 特に 0W-20 では合成油を配合しないと満足できる低温性能にはなりません。 鉱物油は極低温になるとシャーベット状になり、やがて凍結してしまいます。
鉱物油よりも高価な部分合成や全合成のオイルが主流ですので、あまりに低価格で売られている 5W-20 や 0W-20 のオイルには注意してください。