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クラッチオイルはブレーキフルードとまったく同じものが使用されます。つまり、補充にはブレーキフルードを注入すれば良いわけです。
クラッチオイルの成分は石油から精製されたエンジンオイルと同じ仲間ではなく、アルコールを主成分としたグリコール、つまり化学品の仲間です。したがって、俗称でクラッチオイルと呼ばれるのは「見た感じ」がたいへんオイルと似ているからです。
クラッチオイルは、クラッチペダルにより発生した油圧をクラッチ機構に伝達する油圧作動の役目をします。ブレーキフルードと同 じ物を使用しますが、ブレーキフルードのように人命にかかわるほど重要な役目を担っているわけではありませんので、クラッチオイルのタンク容量の点検をし ていれば充分です。
クラッチオイルは車に異常がなければ急に減ることはありません。クラッチ板の摩耗にともないごくわずかに減るのが通常です。
もし貴方の車のクラッチオイルタンクの量が異常に減っていることに気が付いたら、トラブルの発生が考えられますので、直ちに点検ないしは整備工場のチェックを受けてください。クラッチオイルが完全に無くなると、クラッチが切れなくなります。
ただし、車によっては「油圧式クラッチ」ではなく、ケーブルを使用した「機械式」もあります。さらに AT 車にはクラッチペダルがありませんので、これらの車種にはクラッチオイルは不用です。