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環境保護をテーマに化石燃料(ガソリンや軽油)を使用しない「代替燃料」の研究がさかんに行われています。
代替燃料のなかに「天然ガス」も含まれており、都市ガスはすでに天然ガスに移行しています。天然ガスは原油を採掘する時に出てくるガスで、文字通り人工的に作られたガスではありません。天然ガスを燃料として使用するには下記の貯蔵方法を採用しなければなりません。
CNG ・・・・・ Compressed Natural Gas = 圧縮天然ガス (ガスを気体のまま高圧に圧縮する)
LNG ・・・・・ Liquefied Natural Gas = 液化天然ガス (ガスを液化させる)
ANG ・・・・・ Adsorbed Natural Gas = 吸着天然ガス (ガスを吸着剤に吸着させる)
自動車用の燃料として使用する場合には上記の「CNG」と「LNG」があり、ガソリンタンクの替わりに高圧に耐えるガスボンベを使用します。
エンジンの基本はそれほど変更しなくても良いのですが気化器(キャブレーターやインジェクター)の構造は天然ガス専用品に変更しなければなりません。
燃料に天然ガスを使用すると排ガスがきれいになるばかりでなく、次のメリットがあります。
天然ガスを燃料とした場合、オイルは特別な配合をしなくても良いのですが、下記の点に注意が必要です。
天然ガスを使用した車両は一般的ではありません。官公庁などの車両や路線バスなどから順次採用され、一般市販される可能性は未 知数です。天然ガスをどこで補給するか?インフラの整備も必要ですので主流となる燃料にはならない予測します。よって、天然ガス用のエンジンオイルを発売 しているオイルメーカーも少ないのが現状です。