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自動車技術が高度に発展すると同時にATFも多くの変化を経験して今日に至っています。ATF の規格に大きな影響を与えたのは米国最大の自動車メーカー「GM」で、Ford社も独自のコンセプトでATFを定めていました。
下記の表を参考にしてください。
年 | GM | Ford | 摘要 |
1949 | Type A | ||
1957 | Type A SuffixA | ||
1959 | M2C 33 A/B | ||
1961 | M2C 33 C/D | ||
1967 | DEXRON | M2C 33 E/F | |
1972 | M2C 33 G | ||
1973 | DEXRON-II | ||
1978 | M2C 138CJ | Ford社DEXRONの規格に近づく | |
1981 | M2C 166H | ||
1987 | MERCON | DEXRONとMERCONの規格が類似 | |
1992 | DEXRON-IIE | ||
1993 | DEXRON-III(F NUMBER) | ||
1997 | MERCON Ⅴ | 1997年式Fordの一部車両用 | |
1998 | DEXRON-III(G NUMBER) | ||
2003 | DEXRON-III(H NUMBER) | MERCON SP | |
2005 | DEXRON-VI(H NUMBER) | MERCON C |
このようにたびたび両社の名称が変更になっています。同時にATFに対する品質要求も厳しくなっており、規格が変わるたびにATFも高性能化されました。
今後はATFのロングライフ性(無交換)を設計思想に取り入れ、「低温特性」の改良(超低温でもオイルが硬くならない)や、「高温特性」の改善(熱ダレの防止)、「摩擦特性の安定化」などをテーマに開発が進められると予想されます。