みなさまの疑問&質問にニャルフがお答え。
オイルの事を中心に、クルマに関する「あんな事」「こんな事」を掲載中!
お役に立つ情報が満載です。
ATF でありながら「DEXRON」とは違うオイルとご理解ください。ただし、どちらも ATF ですのでたいへん似たオイルであることは事実です。 我が国の自動車開発力はめざましく、かつては欧米諸国から学んだ技術をさらに向上させ、技術水準では「世界一」といっても、けっして過言ではありま せん。エンジンはもちろん、オートマチックトランスミッションの開発にも優れ、高度に制御された「電子制御」を取り入れています。国産車のほとんどは ATF の「DEXRON」で問題なかったのですが、電子制御を取り入れたことにより、DEXRON では不都合が出るようになったのです。 国産車専用 ATF の最大のテーマは「シフトショックの低減」と伝達トルクを高く維持して燃費を低減。自動的にシフトチェンジをするときのショックをほとんど乗員に感じさせないほどまでになりました。つまり、DEXRON では多少のショックがあったのです。 簡単に解説しますと「シフトチェンジの時に、よりクラッチを滑らせるオイル」となります。専門的には「摩擦特性の改善」がなされました。 参考までに「DEXRON III/MERCON」では対応できない車両メーカー純正油を列挙します。
これらが指定された ATF 交換には純正油またはオイルメーカーの「国産車用」で対応してください。 純正油以外にもオイルメーカーから「国産車用」の ATF が発売されていますので、カタログで確認したり、オイルメーカーに問い合わせをすると良いでしょう。なお、トヨタは 1997 年式の新型センチュリーよりトヨタ純正 ATF「T-Ⅳ」の採用を開始し、順次このフルードに統一する予定です。また、最近ではT-Ⅳ の低温特性を改良した 「WS」 を高級車に採用しています。 これらの ATF は DEXRON を指定している車にも使用可能ですから、メーカーによっては「ユニバーサルタイプ」と表現している場合もあります。