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パワステフルードの交換機があると聞きました。 具体的に教えてください。

ニャルフ

最近になり「パワステフルード交換」が新しいオイル交換ビジネスとして登場しつつあります。しかし、車両メーカーは明確なるフルードの交換基準を設けていないのが現状です。

このニュービジネスはATF交換の需要が安定期に入ったこともあり、オイルメーカーと交換器機メーカーが新たな需要を喚起した、ともいえます。

では、交換方法の一例を紹介します。

  1. エンジンを始動させ、ステアリングを右または左にフルロックした状態にしておく。
  2. エンジンはかけたまま、パワステフルードのタンクキャップを開け、古いフルードを抜き取る。
  3. 抜き取った量と同じ量の新しいフルードをタンク内に注入する。
  4. ステアリングを反対方向にフルロックさせ、上記2と3の作業を再度行う。

これで作業が完了します。エンジンをかけたまま作業を行うのはパワステポンプを作動させ、フルードで満たされているステアリングラック内のオイルをタンク内に戻すことの意味があります。

以上の作業をしても、全量古いオイルが抜き取れたわけではありません。古いオイルの中に多量の新しいオイルが入ってきた、と考えてください。もし、気になるようでしたら再度この作業を繰り返せば古いフルードをより少なくすることができます。

パワステフルードを全量入れ替えてもそれほど量は多くありません。小型車で約1リットル、中大型車でも2リットル程度です。車 両メーカーがパワステフルードの交換を推奨していなくても、メンテナンスの観点から判断すればフルード交換は必要です。長期間の使用で痛んだフルードをリ フレッシュすればトラブル発生の機会も減るはずです。

ワンポイント・アドバイス
パワステタンク内のフルード交換だけ実施してもあまり意味はありません。フルードはタンク内だけでなく配管内やステアリングラック内にも充満しているからです。必ずエンジンをかけた状態で上記の作業を行ってください。

 

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