みなさまの疑問&質問にニャルフがお答え。
オイルの事を中心に、クルマに関する「あんな事」「こんな事」を掲載中!
お役に立つ情報が満載です。
APIサービス分類は時代の変遷とともに下表のように変化、進歩してまいりました。
記号 | 具体的な適用 | 備考 |
---|---|---|
CA | 良質な燃料を使用した軽度から中程度条件のディーゼルとガソリンエンジン用。 軸受腐食防止性、高温デポジット防止性が必要される。 摩耗防止性とデポジット防止性は要求されない。 |
MIL-L-2104A 1940~1950 年代に使用 |
CB | 軽度から中程度条件のディーゼルエンジン用だが、低質燃料使用時の摩耗とデポジット防止性を必要とする。 高硫黄分燃料使用時の軸受腐食防止性と高温デポジット防止性も要求される。 |
MIL-L-2104B 1949年以降 に使用 |
CC | 軽度過給ディーゼルエンジンの中程度から過酷運転条件用。 高荷重運転のガソリンエンジンにも使われる。 軽度過給ディーゼルでの高温デポジット防止性、ガソリンエンジンでのさび止め性、腐食防止性と低温デポジット防止性が必要。 |
MIL-L-2104B MIL-L-46152B 1961年以降 |
CD | 高速高出力運転で高度の摩耗およびデポジット防止性を要求する過給ディーゼルエンジン用。 広範な品質の燃料を使用する過給ディーゼルを満足させる軸受腐食防止性および高温デポジット防止性が要求される。1995年末で規格廃止。 |
MIL-L-45199B MIL-L-2104D 1955年以降 |
CE | 1983年以降製造のヘビーデューティーの過給ディーゼルエンジンで低速高荷重と高速高荷重とで運転するものの両方に用いる。 CDよりさらにオイル消費性能、デポジット防止性とスラッジ分散性能を向上させたもの。1995年末で規格廃止。 |
1983年以降 |
CF-4 | 品質はCEに準ずるが、高速エンジン試験が追加されたことにより高速・高負荷に耐えるオイル。 CEに比べ熱安定性、オイル消費防止性、ピストンデポジット抑制力が改善された。NA、ターボどちらでも高性能を発揮しなければならない。 |
1991年以降 |
CF | オフロード(オフハイウェイ)で使用される間接噴射式の建設機械や農業用のディーゼルエンジン用。 CDに替わるものとして開発され、CD以上の性能を発揮する。 |
1994年以降 |
CG-4 | 1995年より制定された過負荷・高速エンジン用。 品質的にはCF-4を基本とし、硫黄分の少ない軽油に対応したオイル。 排ガス対策用のオイルである。高温ピストンデポジット、腐蝕、気泡、酸化、スス堆積を効果的に抑制する。 |
1995年以降 |
CH-4 | 1998年12月より導入の最新規格。過負荷・高速エンジン用。 品質的にはCG-4を上回る耐摩耗性、粘度低下防止性、泡立ち防止性の向上、オイル消費量の改善や非鉄金属に与える影響が改善された。 CG-4と同様に排ガス対策用のオイル。 |
1998年12以降 |
CI-4 | 2002年9月より導入された最新規格。厳しい熱・酸化安定性が要求され、EGRと煤を増加させたエンジン試験が大幅に導入された。 オイルシールに使用されるゴム素材との適合性も厳しくチェックされ、オイルのロングライフ性も要求される。環境配慮型の最新オイル。 |
2002年9以降 |