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「CI-4(シーアイフォー)」は2002年9月5日から運用開始されたAPI規格の最新規格です。開発のポイントは「排気ガス規制対応」「EGR 増加条件」「ロングドレイン」の3項目です。
この「CI-4」は最新の排気ガス規制に対応する「高速運転用」のディーゼルオイルとなりますので、高温耐久性の向上を果たさなければならないのは 一つ前の規格「CH-4」と同様です。同時に硫黄分の少ない軽(硫黄分 0.05% = 500ppm)に対応するのも「CH-4」と同じです。
CI-4 のオイルは下記のオイル性能が改善されています。(旧CH-4対比)
CG-4からCH-4に移行した時に大幅に改善された「増粘対策」はCI-4ではさらに試験基準が厳しくなりました。エンジン オイル内に大量の煤が入ることでディーゼルオイルは粘度が増加(増粘)してしまいますので、長期間オイルを使用しても増粘しないよう品質基準が厳しく定め られました。
このようにCI-4はそれ以前のCG-4やCH-4より格段に高性能を要求されていますので、さらに高品質であると同時に「環境配慮型」の高性能油に進化しています。
APIの厳しいエンジンテストに合格したオイルには「ドーナツマーク」が与えられるのはもちろん、従来のディーゼル規格「CH-4」「CG-4」「CF-4」「CF」「CE」「CD」の性能をカバーしている万能のオイルです。
このAPIの厳しいエンジン試験に合格するには多額の費用(約3000万円)が必要となりますので、各オイルメーカーのコスト負担はたいへん大きくなりました。