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ゲトラク指定のミッションオイルは「ATF」に良く似ていますが、別物と判断してください。一般に市販されているATFに交換することはお奨めできません。車両メーカー純正油で交換してください。
ゲトラクはドイツのトランスミッションメーカーで高性能なミッションを提供しています。現在、6速ミッションにTOYOTAとNISSANから純正油が供給されています。TOYOTAは「スープラ」に、日産は「34 GT-R」にゲトラク搭載車があります。
ゲトラクの指定するオイルは色も赤く、粘度も柔らかいため、ATFと思われがちですが、このオイルの開発者から得た情報ではATFに似ているが「別物」との回答がありました。
ゲトラク社と共同開発した某石油メーカーは当時のATF(DEXRON-Ⅱの時代)から開発をスタート、ゲトラク社の承認を得るまでには多くの苦労 があったようです。ゲトラク社指定のオイルが完成すると、その開発石油メーカーはATFを基本に改良したため、GM社に対してDEXRONの認定を申請し たところ、承認されたのです。この点が話しをややこしくする原因です。
簡単に理解するには、ATFの添加剤システムをゲトラク社の要求値に合うように配合変更、改良したオイルです。よって、一般市販の ATF(DEXRON)とは別のオイルと理解してください。なお、車両メーカー関係者者から得た情報では純正油そのものをドイツから輸入しているそうで す。