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空冷のバイクは2輪車の基本でもあり、一番オーソドックスなものです。ここでは4ストロークエンジンのオイル選びについて解説します。
空冷エンジンは走行風でエンジンの冷却をするものですから、大渋滞のようなエンジンのかかったままの状態ではエンジンの冷却がほとんど期待できません。したがって、空冷エンジンの場合は「耐熱性の高い」オイルを選定するのがポイントとなります。
しかし、一般のユーザーではオイルの耐熱性を判断するのはなかなか困難ですので、最近市場に出まわっている合成油を試してみるのも一つの方法です。この時、バイクに指定された粘度グレード(10W-40など)に合わせることを原則にしてください。
また、鉱物油の場合でも早めのオイル交換をしていれば、それほど心配することはありません。オイルは高い熱を受けると熱分解したり、熱による酸化が早くなったり、高温スラッジを作ってしまうなどのさまざまな弊害があるからです。
空冷バイクはロングストロークエンジンの場合が多く、オイルの粘度にも気を配る必要があります。あまり柔らかい粘度のオイ ル(5W-30など)を使用すると、ピストンとシリンダー間の油膜切れの心配があります。反対にあまりに固いオイルを選定した場合には「クラッチの切れ」 が悪くなったり、シフトアップやダウンがたいへんしずらくなる場合もあります。これはバイク特有のメカニズムからくるもので、エンジンとミッションを同じ オイルで潤滑しているから、です。
基本的には
「ロングストローク」エンジンには ・・・・・・・・・・・ 固めのオイル
「ショートストローク」エンジンには ・・・・・・・・・ 柔らかいオイル
このことを覚えておいてください。