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2サイクルのバイクはミッションに4サイクルエンジンオイルを指定する場合が多いのです。一般的には「ホンダ純正SJ級10W-40」などと指定されています。
ミッションになぜ「ギヤーオイル」を使用せずに「エンジンオイル」を使用するのかが疑問点のようですが、エンジンオイルもギヤーオイルの性能を有しているからです。具体的にはギヤーオイルの規格「GL-3」に合格しており、充分にギヤーオイルとしての使用が可能です。
ただし、エンジンオイルなら「何でも良い」というものではありません。一般的なバイクのクラッチは湿式多板式を使用しており、 オイルの中でクラッチが作動しておりますので、4輪車とは根本的にクラッチの構造が違います。したがってメーカーの指定したオイルの粘度を守らないと、ク ラッチの切れ具合が悪化したり、シフトアップやダウンがたいへんしずらくなる場合があるのです。
特に、指定された粘度より高い粘度のオイル(10W-40なのに20W-50)を入れた場合にはこの傾向が強く現れますので、オイルの粘度グレードの選定には注意してください。
ミッションオイルにエンジンオイルを使用するバイクの場合、あまり高品質(最新のSNなど)のエンジンオイルを使用する必要は ありません。なぜなら、ギヤとクラッチ機構を潤滑するだけですからある程度のオイルで充分だということです。最近は「SJ」級を指定する場合が多いです。
バイクのミッションオイルにも交換基準がありますので、マニュアルに従った交換を心がけてください。