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「ハイパー CVT」とは日産自動車が銘々した新しい機構の CVT で、97 年9月に新発売されました。
交換には「日産純正NS-1」または ハイパー対応フルードを必ずご使用ください。
車に付いてくる「取扱説明書」内には「3年以内または50,000Km以内」での ATF 交換は不要、と記載されていますので、HYPER-CVT 搭載車の ATF 交換は一般的な多段式 AT 車とは別物と考えてください。
いままでの「マーチ」に搭載していた「NCVT」を改良、排気量アップにも耐えられるように CVT 本体の強度もアップしています。 ハイパー CVT を搭載している車種は「BLUEBIRD」「PRIMERA」「CAMINO WAGON」「AVENIR」でしたが、日産は続々と搭載車種を増やしています。
CVT 機構そのものの大きな変更はなく、スチールベルトの強化とベルトをより強い力でプーリーがはさみ込むよう、高油圧制御を取り入れています。 つまり、エンジンの高トルクに対応するため、ベルトが滑らないようにしているのです。
NCVT と大きな違いは電磁クラッチを廃止して「トルクコンバーター」を導入したこと。トルコンがあることにより、一般的な AT 車と同じようなクリープ現象(アイドリングでも車が動く)を発生させています。
トルクコンバーター内部には最近流行のロックアップ機構が採用されており、20 Km 程度の低速度からロックアップが作動して、よりダイレクト感のある運転感覚を実現しています。
我が国のオイルメーカー各社から「CVT 対応フルード」の販売も始まりましたが、ハイパー CVTへの適合を確認することをお奨めします。
ATF では圧倒的な市場占有率を誇る「DEXRON Ⅲ/MERCON」は完全適合は無理と判断してください。
ハイパー CVT に適合しないフルードを使用した場合、次のトラブルが懸念されます。