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まず、現在までのミッションの変遷と将来展望を合わせると以下が予想されます。
初期の3段変速から4段に進化、現在では5速 AT が当たり前になりました。 Mercedes Benz が7速を出せば、トヨタが8速を発表、多段化の傾向が強くなります。 今後も大排気量 (3000cc 以上) を軸にして高級車に多段式 AT が採用されると予測されます。
小型車や中型車 (3000cc 未満) はすべて CVT に移行すると断言しても良いでしょう。 すでに、わが国の主要自動車メーカーは CVT の生産設備を整え、量産体制も確立されました。 この傾向は日本独自の傾向です。すでに、アメリカではベルト式 CVT の開発を断念しています。 ヨーロッパでも主流の AT 機構にはなっておりません。
別名、2ペダル MT とも呼ばれ、オートマ免許でも運転することが可能な車に採用されていますが、 今後の発展に期待が持てるまったく新しい機構です。 クラッチの断続とシフト操作は機械が行い、ドライバーはボタン操作によりシフトの命令をします。 ボタン操作によるマニュアル式に加え、この機構には全自動モードもあり、普通の AT 車と同じ感覚で 運転することができます。この全自動 MT はヨーロッパから普及することでしょう。 あの F-1 レースで誕生したシフト機構です。
いずれにしても、これらの機構に使用されるオイルの将来展望は「燃費の低減」をテーマにして 下記のようになります。
省 燃 費 ・・・・・ オイルの粘度を下げ、オイル自身が抵抗にならないようにする
ロングライフ ・・・・・ オイルのライフを現在の3倍に伸ばし、さらには無交換にする
多段式 AT 本体の ロングライフ ・・・・・ AT 機構に使用される様々な素材の再検討
多段式 AT 本体の小型軽量化と多段化 ・・・・・ 燃費向上
ベルト式 CVT への対応 ・・・・・ 中型車まではベルト式 CVT が主流になる
全自動 MT ・・・・・ オイルの無交換化