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最近の車には 5W-30 指定が多く、現代車の標準的粘度になりました。
0W-30 と 5W-30 の低温側粘度 (W の付く左側の数字) に違いがありますが、高温側粘度
(ハイフン右側の数字) はどちらも「30」ですから、オイルが適正な油温 (90゚C) の時にはまったく粘度には
差の出ないことになります。
従って、0W-30でも 5W-30 のどちらでも通常走行している場合には同じ 30 番の粘度が出ています。
0W-30 と 5W-30 の差を考えた場合は極低温時におけるエンジンの始動性に現れますが、 極低温とは-30゚C などの低温時のことですので、真冬の北海道でもなかなか記録しない温度ですから、 あまり心配する必要はありません。
SEA (米国自動車技術者協会) では、エンジンオイルの低温始動性を下記のとおり厳しく規定しています。 この規格のことを CCS (Cold Cranking Simulator) と呼びます。
上の数字では 5W の方が 0W よりも粘度が高いことを意味しています。 6,200 mPa・s (Cp) なとの数字は粘度を測定した時の数値ですが、まだオイルに流動性があることを示しており、 スターターを回してエンジンが始動できることを意味しています。 この規格に合格しませんと 0W-30 などの粘度表示をすることができません。
単純に 0W-30 と 5W-30 を比較すると 0W-30 がより低温時のエンジン始動性に優れたオイルである と言えます。