まったく問題ありませんので、安心してご利用ください。

ただし、注意点としては、対象車両に指定されているエンジンオイルの SAE 粘度が 5W-30 であれば、ベストの選択となります。

最近は低粘度指定車が多くなっておりますが、0W-20 や 5W-20 が指定されているエンジンに 5W-30 を使用しても問題ありません。省燃費効果が若干悪くなるだけです。

反対に、高粘度油が指定されているお車 (10W-50 など) の場合は積極的にお勧めいたしません。

エンジントラブルの心配はありませんが、オイル減りが激しくなったり、エンジンの摩耗が促進される心配があります。

HONDA の VTEC や三菱の MIVEC は可変バルブ機構の作動をエンジンオイルの油圧を利用しています。
つまり、エンジンオイルを油圧作動油として利用している訳です。

油圧を利用するということは、油圧の安定性が最も重要になります。
どのようなエンジンオイルでも、低温時には粘度が高く(硬く)なり、反対に油温が上昇すると粘度はサラサラに柔らかくなります。

温度による粘度変化は油圧安定に不利になりますが、Gulf VTEC 5W-30 に採用した高性能合成油 (PAO + Ester) は高温時になっても油圧を安定させるよう処方されております。

ワンポイント・アドバイス：
可変バルブ機構は VTEC が先陣を切り、その後、各自動車メーカーが続々と採用しており、
すでに油圧制御でのバルブ切り替えは過去のものになりつつあります。

最近では、油圧に頼らない電気モーターの力を利用した可変バルブ機構も出てまいりましたので、
全ての可変バルタイエンジンに Gulf VTEC 5W-30 が適合する訳ではありません。