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残念ながらエンジン内部にトラブルが発生しています。直ちに修理工場へ直行してください。
レベルゲージのオイルが白く濁っているのは、オイルと水が混ざり合った状態だからです。エンジン内部のオイルギャラリー(オイルの通路)に水が入り込み、激しくかき回された結果、白く濁った状態になったのです。
原因として考えられるのは
エンジン内部の一部の部品が破損し、オイルの存在する部分に冷却水が入り込んだ。
・オイル白濁の原因はほとんどこの場合です。
・オイルの通路と冷却水の水路は完全に分離されており、絶対に混ざることはありません。
冷却水が入り込んだとすれば、ラジエタータンク内の水も減っているはずです。
この場合には冷却水内部にもオイルが入り込みますのでラジエターキャップを外してキャップの裏側も点検してください。
オイルが付着している場合があります。
対策はエンジンオーバーホールの修理以外に方法はありません。破損の程度もエンジンを開けて見ないと判断できませんが、軽傷ならヘッドガスケットの交換で対処できます。
このままの状態で車を使用すると症状がさらに悪化し、オイルが潤滑している部分の全てが使用不能になってしまいますので、修理代が高くなるばかりです。 水温が通常の温度(80℃)になると水路の圧力は高くなり、どんどんオイルの通路へ水が入り込んでしまいます。水とオイルの混ざり合った状態では正常な潤滑性能は期待できません。
参考までに、最近のエンジンオイルの品質は水が入り込んだ場合に「安定乳化」するように設計されています。本 来は水とオイルは混ざり合うことがなく完全分離(オイルが上に浮く)します。底部に水が溜まると水だけをオイルポンプが吸い込むことになります。オイルが 乳化することで水とオイルの混ざり合った状態でもある程度の潤滑性能を発揮できるよう対策をしてあります。
できれば、エンジンをかけずにレッカー車などを使用して修理工場に持ち込むことが良いでしょう。