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エンジンが常に高温にさらさられているのは好ましくありません。
理想的な水温は「80℃」、この時油温は「90℃」をベストとします。
ご質問の件では根本的なクーリング対策を施すのがベストです。具体的には下記の方法があります。
しかし、これらの対策ができない場合にはエンジンオイルの粘度グレードの低温側粘度と高温側粘度、双方に大きな数字が書かれたオイルを使用してください。
具体的には、「5W-30」や「10W-30」でなく「15W-50」や「20W-50」を使用する。
高温下ではオイルの粘度が低下して(サラサラになってしまう)油膜切れの心配があるからです。粘度の高いオイルを使用することにより、この熱による粘度低下を防止できるのです。
また、エンジンオイルは長期間高温にさらされると「熱劣化」を起こしたり、「高温スラッジ」がエンジン内部に堆積され、トラブル発生原因となります。
高級オイルとして販売されている「合成油」は耐熱性が高く設計されていますので、合成油を選定する方法もあります。オーバーヒートぎみの車は比較的粘度の高いオイルを選んでください。
常にオーバーヒートぎみになる車は外国車に多いようです。母国ではわが国の真夏の大渋滞が理解できないため、車輌そのもののクーリング対策が未熟の場合が多いのです。