エンジンオイルは使用すれば使用しただけ性能が低下するからです。
現代の最高水準のエンジン設計をして、さらに最高品質のエンジンオイルを使用してもオイル交換をしない訳にはまいりません。従って、定期的なオイル交換が必要となります。一般的には「走行距離」で判断するのが良いでしょう。
仮に、エンジンオイルを怠った場合の弊害を列挙します。
- エンジンオイル内の添加剤成分がすべて使い果たされ、オイル本来の性能を発揮できない。
長期間エンジンオイルを使用すると、オイルが「酸性」となり、エンジン内部に「錆」が発生します。
錆はエンジン摩耗の大敵です。
- エンジンオイルには汚れ成分を取り去る「清浄分散剤」が入っており、この添加剤がエンジン内部をクリーニングして
いますが、長期間使用するとこの添加剤成分がゼロとなり、清浄作用を発揮できません。
汚れが多くなると、オイルの通路を塞いだり、油圧の低下が起こり、エンジントラブルの原因となります。
- あまりに長期間使用するとオイルの粘度(ねばりけ)に変化が起こり、エンジン内部の金属摩耗を防止することができ
なくなってしまいます。 長期間にわたる実車テストでは使用限界に近づくと一般的オイルは徐々に粘度が低下、
その後「粘度上昇」に転じ、最後にはタールのようにネバネバしたオイルになってしまいます。
ワンポイント・アドバイス:
オイル交換時期の判断は車に付いてくる「取扱説明書」の半分の距離で実施すのが良いでしょう。
また、使用期間については半年毎、を守っていれば、エンジンの傷みはありません。
