みなさまの疑問&質問にニャルフがお答え。
オイルの事を中心に、クルマに関する「あんな事」「こんな事」を掲載中!
お役に立つ情報が満載です。
車がコーナリングしている時は、物理の法則によりオイルパン内部のオイルが左右に片寄りを起こします。 この現象は、急発進時やパニックブレーキ時にも前後の関係でオイルの片寄りが発生します。
エンジン最低部にはオイルパンがあり、この内部にオイルの吸込口(ピックアップ)があります。
オイルが片寄るとこの部分にオイルがない状態となり、ポンプはエアーを吸い込み、オイルが供給されない時間が発生します。例えば、高速でコーナーリングをしている時は数秒間にわたり「オイル無し状態」が発生する場合があるのです。
この現象は「油圧計」がある場合には、コーナリング中に油圧の低下が見られますので容易に確認することができます。
油圧低下(最底では油圧ゼロ)はエンジンにとって最悪の状態であり、エンジン回転が高ければ高いほどトラブル発生につながり、エンジン焼き付きも充分に考えられます。
このオイルの片寄り現象を防ぐために、オイルパン内部にバッフルプレート(BafflePlate)を鉄板等を加工して取付け、オイルの片寄りを起きにくくする方法が考えだされました。
一般走行をする車輌にはほとんど必要ありませんが、市販車ベースのレースに出るなどDRYSUMPがルールで禁止されている場合に良く施される対策です。
加工、取付、部品製作はご自分でも可能ですが、経験のある信頼できるチューニングショップに依頼するのが良いでしょう。
このバッフルプレートはオイルパンだけでなく、マフラー(消音器)内部の仕切板としても広く使用されています。 Buffleとは「流れを邪魔する」という意味があります。